Yesterday Today Tomorrow〜昨日 今日 そして明日へ・・・

直井里予とその仲間たちが日々出会ったもの・ことを綴るブログ

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完璧を目指す!?(オリンピック編 Part2)

昼休み、編集作業を中断し、バンコク滞在の日本人の友人とESPNの見れる大型TVが置いてあるホテルのロビーへ向った。着いてすぐにキム・ヨナが登場。間に合った!ロビーに日本人や韓国人の観光客が次々に集まってきた。

表彰式を見届け、すぐにスタジオに戻って、編集作業に取りかかる。キム・ヨナの完璧な演技に驚いた。

無心でリンクの上を滑り、国をあげての声援へのプレッシャーを乗り越えた。19歳ながらのすごい集中力。浅田真央のように、「色々考えながら、、、」滑っていては、必ずミスが出る。普段から24時間、集中力を高める努力をしていなければ、どの道でも一流にはなれない。観客も、結局選手のその集中力から湧き出る輝きに魅了される。あまりスポーツ界のことは詳しくないが、韓国では、きっと徹底したスポーツ選手育成がなされているのだろう。これは、スポーツ界に限ったことではない。キム・ヨナの演技を見終えて、昨年の釜山映画祭を思い出し気が引き締まり、スタジオへと足が向った。

昨年の今頃、「アンナの道」の釜山国際映画祭への出品のためにバンコク~東京での編集作業に入った。6月末には無事完成し、上映用のテープを送りホッとしたのは束の間。音に数カ所ノイズが入っている、と映画祭本部からクレームが来て、やり直し作業を要求された。その後も細かいアドバイスが携帯の方へ、何度も電話がかかってくる。ほんの1フレームのミスも許されない。日程的に無理、、と諦めかける私に、映画祭側は、ギリギリまで待つから再編集するように、と妥協を許さない。

結局、作業は上映日の一週間前まで続き、上映3日前にテープを送り、なんとかギリギリ10月10日のワールドプレミア上映に間に合った。編集作業は好きなはずなのに、、、最後のその仕上げ作業ではゲッソリ。スタジオ近くのビジネスホテルに閉じこもっての徹夜続きの地獄の作業が続いた。

映画祭側から助成金を貰っていたので、そのことに感謝しつつ、でも、もう二度と応募するもんか!と思いながらの日々だった。しかし、一度その場に足を踏み入れてしまうと、又行きたくなってしまう場所がプサンなのだ。

国をあげてのこの映画祭。予算額は99億5000万ウォン。記事
助成金も出してくれ、監督育成にも力を入れている。映画祭期間中は、プサンの街全体が映画祭で盛り上がる。海岸沿いの眺めのいい一流ホテルが用意され、移動にはホテルのフロントまで車が出迎え。毎晩、色々な会場でパーティーが開かれ、監督、配給会社などに交流の場を与えてくれる。



そして、何よりも、映画祭スタッフたちの厚い情にホロリと来てしまうのだ。映画祭会場では、それまでの厳しいアドバイスと一転、やさしい労いの言葉と励ましの言葉をかけてくれ、編集作業中の疲労感がいつの間にか、充実感に変わっている。映画祭後も、度々連絡が入り、海外の映画祭へのコンタクトもとってくれる。そういったコミュニケーションが、結局制作者側に次回作も頑張ろう、というモーチベーションを与える。

今年のプサン映画祭応募締め切りは7月下旬。
カレンダーにカウントダウンの数字を入れた。
編集作業には、昨年より3ヶ月早い12月中旬に入った。
結果はどうあれ、何事もどうせやるなら徹底的にやる方が面白い。

日本の映画界もスポーツ界同様、国家戦略に力を入れないと、どんどん世界から置いてかれてしまうだろう。

、、、なんて思いながらも、オリンピック???って感じのタイの雰囲気はやっぱりいい。スタジオに戻ってきた時の勢いと気持ちも、本格的な夏に入りそうなタイの熱さでどこかとんでいってしまって、今夜も又ビールを片手に、、、。

直井(バンコク)
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プロフィール

chestpass

Author:chestpass
直井里予(なおいりよ)
1970年生まれ。博士(地域研究)/映像作家。京都大学東南アジア研究所機関研究員(2015年4月〜)。龍谷大学非常勤講師(2016年4月〜)。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士後期課程修了。1998年からアジアプレスに参加し、ドキュメンタリー映画『昨日 今日 そして明日へ 』(2005)や『OUR LIFE』(2010)などを制作。2011年から京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科に編入学し、『昨日 今日 そして明日へ2(第一部 アンナの道 ・完全版、第二部 いのちを紡ぐ) 』(2013)を製作。現在、ビルマ難民映画『OUR LIFE 2~夢の終わり(仮)』と『バンコク物語(仮)』を制作中。書籍に『アンナの道~HIVとともにタイに生きる』(岩波書店)がある。
Contact: info@riporipo.com

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