タイ人の心とカラー。
一週間ほど、新作の追加撮影のために、再び地方へ行っていました。新作撮影はこれで終了。バンコクでの編集作業(粗編)を終え次第、日本へ帰国します。
しかし、気になるのが、今後のタイの政治情勢。地方にいる時は、夜、ホテルでチャンネルをあちこちぐるぐる変えながら、メディアウォッチングをしている。メディアがそれぞれどういった形でこの状況を伝えているのか、比較していきたいとも思っている。
今朝、無事バンコクに戻れたが、先週から地方での衝突もおきはじめており、北部、東北部などへの移動も一部、不自由になりはじめてきた。
前回、タイトルで「ノーカラーシャツ」と表現したが、色に関してもその後、複雑な状況になっている。「ノーカラーシャツ派」は、今は「多色シャツ派」と呼ばれるようになった。そして、「赤シャツ派」は数日前から、シンボルの赤シャツを脱ぎ捨て、「無色・ノーコネクション集団」と自らの名称を変えた。
4月28日、バンコク北部の幹線道路での反政府派(UDD)と治安部隊の衝突により、兵士が一名、命を落とした。「兵士が軍による誤射で死亡した」とUDDは主張しているが、状況はまだはっきりしていない。赤シャツ派が、赤シャツを脱ぎ捨てた事により、これからどんな状況変化が起きるだろうか。
今、大雑把にいうと、4種類の団体がデモを続けている。
1、タクシン派(赤シャツ→無色派)UDD=反独裁民主統一戦線
2、反タクシン派(元・黄色シャツ派)PAD=民主市民連合
3、政府支持派(多色カラー派)プミポン国王へ絶対的な敬愛を持ち、アピシット首相をサポートするグループ。
4、反UDD派(多色カラー派・シーロムグループ)シーロム近辺でデモを続ける人たち。地元の人たちが多い。
2~4は反タクシン派であることは、共通しているのだが、それぞれ異なった場所、方針でデモを続けている。3の部類に属する友人たちの多くは、自分たちをPADやシーロムグループとは区別して考えている。彼らは、PADの手法を過激すぎると批判し、UDDのデモに近づくシーロムグループとも立場を異する。
一番身近にいる人たちだからこそ、分からないことが多くある。今回のタイの騒乱、カメラを持って現象を追いかけるのではなく、「人間のこころ」を撮っていきたいと思う。
直井(バンコク)
しかし、気になるのが、今後のタイの政治情勢。地方にいる時は、夜、ホテルでチャンネルをあちこちぐるぐる変えながら、メディアウォッチングをしている。メディアがそれぞれどういった形でこの状況を伝えているのか、比較していきたいとも思っている。
今朝、無事バンコクに戻れたが、先週から地方での衝突もおきはじめており、北部、東北部などへの移動も一部、不自由になりはじめてきた。
前回、タイトルで「ノーカラーシャツ」と表現したが、色に関してもその後、複雑な状況になっている。「ノーカラーシャツ派」は、今は「多色シャツ派」と呼ばれるようになった。そして、「赤シャツ派」は数日前から、シンボルの赤シャツを脱ぎ捨て、「無色・ノーコネクション集団」と自らの名称を変えた。
4月28日、バンコク北部の幹線道路での反政府派(UDD)と治安部隊の衝突により、兵士が一名、命を落とした。「兵士が軍による誤射で死亡した」とUDDは主張しているが、状況はまだはっきりしていない。赤シャツ派が、赤シャツを脱ぎ捨てた事により、これからどんな状況変化が起きるだろうか。
今、大雑把にいうと、4種類の団体がデモを続けている。
1、タクシン派(赤シャツ→無色派)UDD=反独裁民主統一戦線
2、反タクシン派(元・黄色シャツ派)PAD=民主市民連合
3、政府支持派(多色カラー派)プミポン国王へ絶対的な敬愛を持ち、アピシット首相をサポートするグループ。
4、反UDD派(多色カラー派・シーロムグループ)シーロム近辺でデモを続ける人たち。地元の人たちが多い。
2~4は反タクシン派であることは、共通しているのだが、それぞれ異なった場所、方針でデモを続けている。3の部類に属する友人たちの多くは、自分たちをPADやシーロムグループとは区別して考えている。彼らは、PADの手法を過激すぎると批判し、UDDのデモに近づくシーロムグループとも立場を異する。
一番身近にいる人たちだからこそ、分からないことが多くある。今回のタイの騒乱、カメラを持って現象を追いかけるのではなく、「人間のこころ」を撮っていきたいと思う。
直井(バンコク)
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