映画と対話
日本に帰国して3度目の週末。
帰国後、ブログがあいてしまいましたが、東京で新作の編集作業を続けています。仕上げ時は、専門の方々に手伝って貰いながらの作業。
今は、海外映画祭応募のための英語字幕制作をしています。昨日完成したばかりの、英語の直しの入った真っ赤なドラフト。これからこのドラフトを整理しながら、映像の上にインプットする作業に入ります。
帰国前、ツイッターのフォロー数を増やして、芸術関連の情報収集はバッチリ!だったはずなのに、なかなか映画館に足を運ぶことができずにいたが、今週、編集作業の合間を拭って、恵比寿の東京都写真美術館で映画を2本観てきた。
『ハート・アンド・マインズ/ベトナム戦争の真実』
『ウィンター・ソルジャー/ベトナム帰還兵の告白』
→映画HPはこちら
映画の合間に、同じ場所で開催されている世界報道写真展2010へ。
この2本の映画、後者の方の映像の方が鮮明に今も脳裏に焼き付いている。証言の合間に絶妙なタイミングでインサートされる映像や、ベトナム帰還兵たちの言葉たち。ストーリの中盤頃から、身を乗り出して映像に見入っていた。『ウィンター・ソルジャー』、時間があったら、公開中にもう一度観に行きたい。
そして今月、再度観に行きたい映画がもう一本。
神保町の岩波ホールで公開中の『パリ20区、僕たちのクラス』
タイでの公開時に、2度観ているがもう一度観たい作品。フランスの中学校を舞台に、ある国語教師と24人の生徒たちとの間に交差する「対話」が軸になっている映画。
シーン裏での、監督と出演者の子どもたちとの「対話」が、全編の映像から溢れんばかりに伝わってくる。単なる個人の意見のブツカリあいや押しつけではなく、他人を理解しよう、自分の固定観念を崩していこう、そんな姿勢をこの映画の「対話」の中に感じた。
ドキュメンタリー映画制作過程においては、こうした「対話」は、最も大切な部分だと思う。今日から一部の映画館で公開する『ザ・コーヴ』。この映画の制作中、監督と太地町の人たちとの間に、少しでも「対話」の試みがあったなら、この作品は全く違うものになっていた(?)のにな、、、などと、この映画のことが又ふと頭をよぎってしまう。(ちなみに、今夜は新宿のロストプラスワンで、映画『ザ・コーヴ』上映&公開討論会があるようです。)
「世界報道写真展」の方は、なぜか勇み足で会場を歩き、逃げるようにさっさと出てきてしまった。「写真論」、又の機会に考えたい。
今週末は、2日間に渡って学会。
関西大学での「日本マス・コミュニケーション学会」。
東京外国語大学での「日本タイ学会」。
どちらも出席したかったが、次回作制作を考え、後者を選んだ。「現代タイ政治」に関するディスカッション。はたしてここでは、どんな「対話」が生まれるか。
*タイ関連、7月5日(月)には、紀伊國屋サザンシアターにて、『揺らぐタイ、揺るがぬタイ』開催されるようです。詳細はこちら
泥酔の日々報告もしたかったのだが、先日、このブログをたまに覗いてるらしき父親に電話先で、
「毎晩、飲んでばかりいちゃダメだよ」
と言われてしまったので、今日は(報告を、笑)やめときます。
直井(東京)
帰国後、ブログがあいてしまいましたが、東京で新作の編集作業を続けています。仕上げ時は、専門の方々に手伝って貰いながらの作業。
今は、海外映画祭応募のための英語字幕制作をしています。昨日完成したばかりの、英語の直しの入った真っ赤なドラフト。これからこのドラフトを整理しながら、映像の上にインプットする作業に入ります。
帰国前、ツイッターのフォロー数を増やして、芸術関連の情報収集はバッチリ!だったはずなのに、なかなか映画館に足を運ぶことができずにいたが、今週、編集作業の合間を拭って、恵比寿の東京都写真美術館で映画を2本観てきた。
『ハート・アンド・マインズ/ベトナム戦争の真実』
『ウィンター・ソルジャー/ベトナム帰還兵の告白』
→映画HPはこちら
映画の合間に、同じ場所で開催されている世界報道写真展2010へ。
この2本の映画、後者の方の映像の方が鮮明に今も脳裏に焼き付いている。証言の合間に絶妙なタイミングでインサートされる映像や、ベトナム帰還兵たちの言葉たち。ストーリの中盤頃から、身を乗り出して映像に見入っていた。『ウィンター・ソルジャー』、時間があったら、公開中にもう一度観に行きたい。
そして今月、再度観に行きたい映画がもう一本。
神保町の岩波ホールで公開中の『パリ20区、僕たちのクラス』
タイでの公開時に、2度観ているがもう一度観たい作品。フランスの中学校を舞台に、ある国語教師と24人の生徒たちとの間に交差する「対話」が軸になっている映画。
シーン裏での、監督と出演者の子どもたちとの「対話」が、全編の映像から溢れんばかりに伝わってくる。単なる個人の意見のブツカリあいや押しつけではなく、他人を理解しよう、自分の固定観念を崩していこう、そんな姿勢をこの映画の「対話」の中に感じた。
ドキュメンタリー映画制作過程においては、こうした「対話」は、最も大切な部分だと思う。今日から一部の映画館で公開する『ザ・コーヴ』。この映画の制作中、監督と太地町の人たちとの間に、少しでも「対話」の試みがあったなら、この作品は全く違うものになっていた(?)のにな、、、などと、この映画のことが又ふと頭をよぎってしまう。(ちなみに、今夜は新宿のロストプラスワンで、映画『ザ・コーヴ』上映&公開討論会があるようです。)
「世界報道写真展」の方は、なぜか勇み足で会場を歩き、逃げるようにさっさと出てきてしまった。「写真論」、又の機会に考えたい。
今週末は、2日間に渡って学会。
関西大学での「日本マス・コミュニケーション学会」。
東京外国語大学での「日本タイ学会」。
どちらも出席したかったが、次回作制作を考え、後者を選んだ。「現代タイ政治」に関するディスカッション。はたしてここでは、どんな「対話」が生まれるか。
*タイ関連、7月5日(月)には、紀伊國屋サザンシアターにて、『揺らぐタイ、揺るがぬタイ』開催されるようです。詳細はこちら
泥酔の日々報告もしたかったのだが、先日、このブログをたまに覗いてるらしき父親に電話先で、
「毎晩、飲んでばかりいちゃダメだよ」
と言われてしまったので、今日は(報告を、笑)やめときます。
直井(東京)