Yesterday Today Tomorrow〜昨日 今日 そして明日へ・・・

直井里予とその仲間たちが日々出会ったもの・ことを綴るブログ

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「いりまじったもの」~七夜物語~

最近、A新聞を開くと真っ先に読むのが、「七夜物語」
川上弘美さんは好きな作家の一人。
物語の主人公の子どもの名前が
鳴海(なるみ)さよ
ってこともあって。。。(笑)

物語がどんな展開になるのか、全く予想がつきませんでしたが、
全体像がなんとなく見えてきました。
物語は多分そろそろクライマックス。

「第7章 最後の夜」505
「いいところも、へんなところも、まじりあってでこぼこで。
そういうものが、すてきなんだよ。」

今日の回の文章に、最近モヤモヤとしていた頭をスキっとさせられました。きっとドキュメンタリー映画制作に限らず、表現上で一番大切な部分はそういう所なのだと思う。
「喜怒哀楽」「光と影」「美と醜」「弱者と強者」・・・
「善悪」はっきりわけられている表現への違和感。「人間とは何か」描けるようになるためには、きっと川上さんの言う、「いりまじったもの」を「ばらばらにする力を弱める」ことが自分の中でできたときなのだと思う。

「アンナの道」の主人公、アンナさんはそうした「でこぼこ」を受け入れることのできる人だから、私にはとても魅力的なひとでした。「父の不在、前夫からのHIV感染、村の中での差別、弟の死、夫の家出」、そういったものを全て受け入れてきたアンナ。「生きること」、それ自体がすでに「痛み」であるのに、そこにまた降りかかってきた「痛み」を抱えながらも、過去ではなく「今」を生きている。

でもすぐに「ばらばら」にしようとしてしまう私には、今まだアンナさんの生きざまを描ききれず。他人の「生」を描けるまでは本当に長い道のり。これから「アンナの道」の続編を作りながら、同い年のアンナさんと一緒に年をとりながら、少しでも彼女のような生き方に近づきたいです。

「グローバリゼーションとひとの移動映画祭 in KYOTO」 に向かいながらの移動中、こんなこと考えたりしてるけど、

今まで何度か映画祭に参加してきましたが、今回のような市民の方々による映画祭は初めて。国際映画祭などとはまた違った手作り感がひしひしと伝わってきました。「市民運動」「援助」「バリアフリー」などの難しさと意義を改めて考えさせられました。

でもなんだか、これから京都は雪らしい。山形から一緒に雪持ち込んでしまうようです。雪の中、明日会場までおこしくださる方々は、道中気をつけていらっしゃってください(くれぐれも無理なさらずに~)。

≪ きょうと!ホーム誰もが撮る時代 ≫

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[名作文学]川上弘美『七夜物語』残っている謎

 朝日新聞朝刊で連載されていた川上弘美『七夜物語』が5月5日でついに完結。  1年以上も連載していたことになるのか。ずっと拝読させて頂いていて面白かった。もっともっと続いていてほしかった。     内容は充実していたのう。児童名作文学の古典となるんじゃない

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プロフィール

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Author:chestpass
直井里予(なおいりよ)
1970年生まれ。博士(地域研究)/映像作家。京都大学東南アジア研究所機関研究員(2015年4月〜)。龍谷大学非常勤講師(2016年4月〜)。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士後期課程修了。1998年からアジアプレスに参加し、ドキュメンタリー映画『昨日 今日 そして明日へ 』(2005)や『OUR LIFE』(2010)などを制作。2011年から京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科に編入学し、『昨日 今日 そして明日へ2(第一部 アンナの道 ・完全版、第二部 いのちを紡ぐ) 』(2013)を製作。現在、ビルマ難民映画『OUR LIFE 2~夢の終わり(仮)』と『バンコク物語(仮)』を制作中。書籍に『アンナの道~HIVとともにタイに生きる』(岩波書店)がある。
Contact: info@riporipo.com

→公式ホームページ

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