Yesterday Today Tomorrow〜昨日 今日 そして明日へ・・・

直井里予とその仲間たちが日々出会ったもの・ことを綴るブログ

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東北被災地の「今」

3月11日からもうすぐ3ヶ月。
5月下旬から一週間ほど東北被災地へ。
岩手県(釜石市・大槌町・陸前高田市)
宮城県(気仙沼市・石巻市・名取市)

以前、ローカル鉄道で旅した地もあり、
その変わり果てた姿に愕然とした。
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短期間だったので、取材というよりは取材のためのリサーチという感じだったが、多くの方々に話しを聞くことができた。
静まりかえった被災地。避難所以外に、所々自衛隊関係者やボランティアの方々などの人影が所々に見えるだけ。復興が進んでいる地と手がつけられていない状態の地との差が大きい。行方不明者の方々がまだ大勢いるという現実。今この地に津波が再び襲ったら、、、と想像すると怖くなり海岸沿いを足早に走りさった。
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釜石駅と避難所間を結ぶローカルバス。普段は一日3回のみの往復だが、今は10回に。運転手たちは休日返上で働き詰めだそうだ。バスの乗車は現在無料。そのバスに図々しく私ものせてもらって駅と避難所を往復しながら乗客の方たちに話しを聞き、その後地元の方に車で町内を色々案内してもらった。

日常の何気ない会話が聞こえてくるのは、病院の待合室や喫茶店。避難所からちょっと離れた場所でのプライベートタイム。気を許しあった仲間たちと励まし合ったり悩みを相談しあったり。「あのとき、あの場所で、、、」と3ヶ月前のことを振り返る。自分たちが「今」ここで生き続けていることの意味をお互い確かめあうように。
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タイの中学1年生たちから預かっていた絵(ポストカード)は、以前ブログでも紹介したボランティア団体「相馬救援隊」に協力して頂き、福島県の相馬市・南相馬市の小学生のもとへ届けることになりました。小学校時代に剣道の試合や合宿などでよく旅し思い出がたくさん詰まった隣県。普段なら「スーパーひたち」一本で茨城から直行できる相馬市ですが、常磐線(久之浜~亘理駅間)が不通のため、仙台駅経由で電車とバスを乗り継ぎ、ぐる~り。近くて遠い地、福島。今回は時間がなくてちゃんと取材ができませんでしたが、新幹線や車の窓越しに見えた民家には未だブルーシートがかけられていて、地震発生直後の東京でのできごとがフラッシュバックした。

高速バスが常磐道を走りだしたのは、それから一週間後のことだった。東京駅発ー原子力機構前行きの茨城交通のバス乗り場には、朝早くから長い行列ができていた。東京で身動きできずに、立ち往生していた人たちも多かったと思う。東京駅を出発して2時間後、ひたちなか市に近づき車窓からブルーシートがかけられた民家が見え始めると、携帯電話やスマートフォンで写真をとりながら涙ぐんでいた。
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震災発生直後の一週間、とにかく原発・放射能関連の情報を集めまくっていた。10日程ほどたち、少しずつ日立の関係者たちからの情報も入りはじめて混乱状態は収まったけれど、今度は一気に失望状態へ。

こういう状況の中だからこそ、「これから」のことを考え真面目に勉強をー、と気合いを入れたものの、2ヶ月経過で集中力が切れはじめフラフラ病が発生しはじめた。東北に行く前にヨッタ東京滞在でもマタマタ。。。

5月下旬、制作中の『バンコク物語(仮)』の主人公Sさんが、一週間程来日。タイへ戻る時間がとれず、今ごろ完成予定だった映画制作も大分遅れてしまい、Sさんに申し訳ないと思っていた矢先。半年ぶりの再会。嬉しかった。東京での撮影を予定していましたが、強靭な体力の持ち主80歳のSさん。私一人では撮影がついていかず、バンコク同様東京でもチームを組んでの撮影となりました。ご協力してくださった皆さん、ありがとうございました。ちなみに日本を夜中に発ち、タイに早朝着いたSさん。その日の午後には水泳教室の指導へと向かったそうです。

「弱者」とひとくくりにされてしまいがちな高齢者の方々。ですが、被災地でもしっかりと自分の足で歩こうとする姿に出会い心をうたれました。と同時に、何もすることがなくグッタリとした表情をしている方たちにも出会い、色々と考えさせられました。今月下旬、再び岩手、そして福島へと向かう予定です。

*「相馬救援隊」の記事はこちら

≪ 上映会と本紹介ホーム「言葉・記憶・身体」 ≫

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直井里予(なおいりよ)
1970年生まれ。博士(地域研究)/映像作家。京都大学東南アジア研究所機関研究員(2015年4月〜)。龍谷大学非常勤講師(2016年4月〜)。京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士後期課程修了。1998年からアジアプレスに参加し、ドキュメンタリー映画『昨日 今日 そして明日へ 』(2005)や『OUR LIFE』(2010)などを制作。2011年から京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科に編入学し、『昨日 今日 そして明日へ2(第一部 アンナの道 ・完全版、第二部 いのちを紡ぐ) 』(2013)を製作。現在、ビルマ難民映画『OUR LIFE 2~夢の終わり(仮)』と『バンコク物語(仮)』を制作中。書籍に『アンナの道~HIVとともにタイに生きる』(岩波書店)がある。
Contact: info@riporipo.com

→公式ホームページ

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